【2025年末】社内AI勉強会で使えるネタ7選|Copilot・ChatGPT・Geminiの最新動向

社内AI活用を前に進める勉強会ネタを2025年末の最新動向から厳選。Copilot/Workspace/ChatGPTのエージェント化、監査・ポリシー周知、EU AI ActのAIリテラシー義務まで議論の論点とデモ案を整理。

定義:社内 AI勉強会 で今“効く”テーマは何か

社内 AI勉強会 で扱うべき中心テーマは、単なる「プロンプト術」から一段進んだ “業務プロセスへの組み込み”“統制(ガバナンス)” です。2025年末時点で、主要ベンダーが揃って「AI=チャット」から「AI=エージェント(手順を実行する主体)」へ重心を移し、同時に監査・DLP・ポリシー周知など“止める仕組み”も製品機能として実装し始めています。


要点:まず押さえるべき“7つのネタ”(ニュース→論点→勉強会での使い方)

ネタ1:Microsoft 365 Copilot の「Agent Mode」で“文書作成”が会話型プロセスになる

何が起きたか

  • Word で “Agent Mode” が展開され、要約・情報探索・下書き・リライトを会話の往復で進める体験が前面に出ています。
  • People / Learning など、用途別のエージェント(Frontier program向けを含む)が拡充されています。

社内論点(非エンジニア向け)

  • 「作る」より前に、「どの情報源に当たるか」「どの体裁で出すか」が業務品質を決める。
  • エージェントは便利だが、参照する社内情報(SharePoint/Teams等)の権限設計が不十分だと “それっぽい漏えい” が起きる。

勉強会での扱い方(デモ案)

  • “過去の顧客フィードバックを要約し、傾向と次アクションを箇条書き化” を題材に、1回で出さずに「追加条件→トーン→根拠の参照範囲」を会話で詰める流れを実演する。

ネタ2:Copilot Studio が「人間の承認(HITL)」と「統合的な監督(Agent 365)」を押し出し始めた

何が起きたか

  • Copilot Studio 側で、モデル選択の拡張(GPT-5系や他社モデル)や、MCP(Model Context Protocol)等を通じた多数システム連携が語られています。
  • “Human-in-the-loop (HITL)” がプレビューとして紹介され、エージェントが途中で人に確認を求めてから再開する設計が前面に出ました。
  • 「GPT-5 Chat が Copilot Studio で本番利用可能(EU/米国で GA)」等のアップデートも明記されています。

社内論点

  • “自動化” と “自律化” は別物。自律化するほど、承認点(どこで人が止めるか)と責任分界(誰が最終判断するか)が重要。
  • 監督プレーンが整備されるほど、「作る人」と「守る人(IT/セキュリティ/法務)」の協業設計が成果を左右する。

勉強会での扱い方

  • HITL を題材に「どの業務で承認が必須か(例:対外送信、発注、与信、契約文言)」を参加者の業務から棚卸しする。

ネタ3:Microsoft Purview が「Copilot のDLP(プロンプトも対象)」と“過剰共有対策”を具体機能で出してきた

何が起きたか

  • Ignite 2025 文脈で、Copilot/エージェント向けのセキュリティ・ガバナンス機能(統合ビュー、機密データの処理ブロック、過剰共有の可視化/対処)が整理されています。
  • 重要ポイントとして「Copilot が扱うファイルだけでなく、プロンプト内の機密情報も DLP で制御する」方向性が示されています(プレビュー扱いを含む)。

社内論点

  • “使わないで” では止まりません。入力(プロンプト)と参照(社内データ)を、製品機能で抑える設計が現実解になりつつある。

勉強会での扱い方

  • 典型事故(顧客名/個人情報/未公開決算/人事情報)を例に、「プロンプトに書くな」ではなく「書いてもブロックされる/マスクされる」設計が可能かを議論する。

ネタ4:監査ログが“AIでも標準装備”になり、非Microsoft系AIの操作ログまで視野に入ってきた

何が起きたか

  • Microsoft は “Copilot とAIアプリ” のユーザー操作・管理操作の監査ログを概説し、監査有効化時は追加設定なしでログが生成される旨を説明しています。
  • 非MicrosoftのAIアプリの監査ログは、別途の課金/保持条件があることも明記されています。
  • 監査ログに「Copilot が参照したリソース」や「感度ラベル」などが含まれ得る点も整理されています。

社内論点

  • これからの内部統制は「AIを使ったか」より、「AIが何にアクセスし、何を根拠に出したか」に寄ります。
  • “シャドーAI” 対策は、技術ブロックだけでなく、可視化(監査)と運用(レビュー)で現実的に回すフェーズへ。

勉強会での扱い方

  • 「監査ログで何を見たいか」チェックリストを作る(例:誰が、どの時間に、どのデータへ、どの経路で、外部送信の有無)。

ネタ5:ChatGPT(Enterprise/Business)が「アプリディレクトリ」「ポリシー周知」「コンプライアンスログ」をまとめて強化

何が起きたか(勉強会で刺さりやすい3点)

  1. AIポリシーの定期リマインド(AI policy modal)
    管理者が社内AI方針をモーダルとして設定し、原則30日ごと(または更新時)にユーザーへ表示できる旨が案内されています。

  2. アプリ(コネクタ)を“ディレクトリ管理”へ
    新しいアプリディレクトリで承認済みアプリを追加でき、Enterprise/Eduではアプリがデフォルト無効、RBACで利用可否を制御できるとされています。

  3. コンプライアンスログの統合基盤
    Compliance Logs Platform(不可変・時間窓のJSONLとしてエクスポート)への言及があり、監査/認証/Codexログ等も対象に含む形で整理されています。

社内論点

  • “便利な連携” は “便利な抜け道” になりやすい。アプリ許可、権限、ログ、ポリシー周知をセットで運用設計する必要がある。
  • 「規程を作る」だけでなく、「規程を読ませる(定期提示)」まで製品機能化してきたのが2025年末の実務的変化。

勉強会での扱い方

  • 「連携して良いアプリ/ダメなアプリ」「良いが条件付き(例:書き込み操作は不可)」を参加者で議論し、RBACの考え方に落とす。

ネタ6:OpenAI の “企業AI利用実態” が数字で出た(成熟の指標=“定着率”と“ワークフロー化”)

何が起きたか

  • OpenAIが “The state of enterprise AI” を公開し、企業利用データと約9,000人規模の調査を基に、利用が「広がり」だけでなく「深まり」に入っているというストーリーを提示しています。
  • 例として、ChatGPT Enterprise で週次メッセージが過去1年で約8倍、Projects/Custom GPTs のような構造化ワークフロー利用が年初来で19倍、といった指標が挙げられています。

社内論点

  • “何人が使ったか” ではなく、“繰り返し使われる型(ワークフロー)があるか” が投資対効果の分岐点になる。
  • 勉強会のゴールを「便利な使い方紹介」から「部署別に1つ、再現可能な型を作る」に変えると進みやすい。

勉強会での扱い方

  • 部門ごとに「繰り返し作る成果物(週報、提案骨子、議事録、FAQ)」を1つ選び、Projects/テンプレ/GPT化など“型化”の発想で議論する。

ネタ7:Google Workspace が「会議中AI(Ask Gemini in Meet)」と「AIの標準搭載」を具体化

何が起きたか

  • Google は 2025-01-15 から、WorkspaceのBusiness/EnterpriseプランにプレミアムAI機能が含まれる旨をヘルプで明記しています。
  • Ask Gemini in Meet が Enterprise Standard/Plus にも展開され、会議中の要約、要点/決定事項/アクションの抽出、途中参加者のキャッチアップ等を挙げています。
  • 仕様面では「ユーザーごとのやり取りは当人にプライベート」「会議終了後に字幕データを保存しない」「現時点は英語会議が対象」等の注意点も整理されています。
  • さらに Google は “Gemini Enterprise” を「職場AIのフロントドア」と位置づけ、社内情報接続とエージェントによるタスク自動化、AIスキル学習ハブ等に言及しています。

社内論点

  • 会議は情報密度が高く、AI導入の費用対効果が出やすい一方、録音/字幕/要約の取り扱い(保存・共有・アクセス権)で揉めやすい。
  • “英語のみ”等の制約は、グローバル会議から先に刺さる可能性が高い(日本語会議は段階的に見る設計が現実的)。

勉強会での扱い方

  • 「議事録を誰が書くか」から「意思決定・ToDo抽出をどう標準化するか」に論点を上げる。会議テンプレ(決定事項/理由/宿題/期限/オーナー)を先に定義し、AIに当てはめる。

比較:主要3陣営(Microsoft / OpenAI / Google)を“勉強会目線”で見る

  • エージェント化:Microsoft は M365アプリ内の Agent Mode と、StudioでのHITLまで含めて「業務手順」へ寄せる。
  • 統制(ガバナンス):Microsoft は Purview/DLP/監督を前面に、OpenAI は RBAC・アプリ許可・ポリシー周知・ログ基盤を固める。
  • 会議AI:Google は会議中アシストを明確に製品化し、利用条件(英語等)もはっきり示す。

具体例:このまま使える「社内AI活用 勉強会」進行テンプレ(90分)

0. 前提合わせ(10分)

  • 今日のゴール:各チームで “繰り返し使えるAIの型” を1つ決める(例:週報、議事録、提案骨子、問い合わせ一次回答)。

1. ニュース共有(20分)

  • ネタ1(Agent Mode)とネタ6(企業利用がワークフロー化)をセットで紹介し、「個人の工夫」から「型化」へ意識を移す。

2. デモ(20分)

  • “会議→要点→次アクション→担当割り当て” の流れを、Meet/Teamsいずれか想定で実演(機能差の議論に寄せる)。

3. ガバナンス討議(30分)

  • 監査ログ(誰が何を参照したか)と、DLP/ポリシー周知を題材に「止め方・残し方」を決める。

4. 宿題(10分)

  • 来月までに:各チーム1本、「テンプレ+入力ルール+出力フォーマット」を作り、次回レビュー。

参考ソース(原文優先)

  • Microsoft 365 Copilot(2025年11–12月アップデート:Agent Mode/管理レポート等)
  • Microsoft Copilot Studio(HITL、GPT-5 Chat、Agent 365等:2025年11月アップデートまとめ)
  • Microsoft Purview / 監査(CopilotとAIアプリの監査ログ概要)
  • Microsoft(Ignite 2025:Copilot/エージェントのセキュリティとガバナンス)
  • OpenAI(ChatGPT Enterprise/Edu リリースノート:アプリディレクトリ、コンプライアンスログ等)
  • OpenAI(Workspace設定:AI policy modal)
  • OpenAI(The state of enterprise AI:企業利用の実態レポート)
  • Google(Ask Gemini in Meet:公式アップデート/ヘルプ)
  • Google(Gemini Enterprise:職場AIの“フロントドア”という位置づけ)
  • EU(AI Act:適用タイムライン、AIリテラシー義務の適用開始など)

※本記事は一般的な情報提供であり、法務・監査の個別助言ではありません。最終判断は社内ルールおよび専門家にご確認ください。