【2026年版】生成AI社内ポリシーの作り方|A4 1枚で始める初版テンプレートと4ステップ
結論:まずは「目的・禁止・確認」の3点だけを1枚にまとめる
生成AIの社内ポリシーは、最初から網羅しなくて構いません。
多くの企業では、「なぜ作るか」「何はだめか」「迷ったらどうするか」を1枚にまとめ、運用しながら更新しています。
理由:初版ポリシーは"完成度"より"使われること"が重要
現場でよく聞く悩みは次の通りです。
- どこまで書けば十分なのか分からない
- 法務・情シス・企画で意見が割れて止まる
- 作ったが長すぎて読まれない
生成AIは変化が早いため、最初から完成版を作るのは現実的ではありません。
まずは最小限で出し、実態に合わせて直す方が定着しやすくなります。
用語解説(初心者向け)
| 用語 | 説明 |
|---|---|
| 社内ポリシー | 社員が守るべき基本ルールをまとめた文書 |
| 初版ポリシー | 正式運用前の最初のバージョン |
| 運用前提 | 後から見直すことを前提に作る考え方 |
手順:生成AI社内ポリシー初版を作る4ステップ
ステップ1:ポリシーの「対象」と「目的」を明確にする
ポイント:広げすぎない
まず冒頭に、次を明記します。
- 対象:社員・派遣・業務委託など(必要に応じて)
- 対象ツール:生成AI全般(特定ツールに限定しない方が無難)
- 目的:業務効率化とリスク低減の両立
ここで詳細説明は不要です。「何のための文書か」 が伝われば十分です。
ステップ2:「絶対にだめなこと」だけを先に書く
ポイント:迷いを減らす
初版では、禁止事項を絞ります。
例:最低限の禁止事項
- 個人情報・顧客情報・社外秘を入力しない
- 生成AIの出力をそのまま対外公開しない
- 著作権・契約に反する使い方をしない
禁止を増やしすぎると、守られなくなります。
ステップ3:「判断に迷ったらどうするか」を書く
ポイント:逃げ道を用意する
現場が一番困るのは、グレーなケースです。
例:判断ルール
- 自分で判断できない場合は、上長または情シスに相談する
- 対外利用・重要判断は、人の確認を必須とする
- ルール未整備の使い方は、事前に確認する
この一文があるだけで、無断利用(シャドーAI)を防ぎやすくなります。
ステップ4:「これは暫定版」と明記する
ポイント:更新前提にする
最後に、次を入れます。
- 本ポリシーは暫定であること
- 技術・法規制・社内状況に応じて見直すこと
- 定期見直しの目安(例:半年に1回)
これにより、「将来の修正」が前提となり、合意を得やすくなります。
注意点:初版ポリシー作成でありがちな失敗
| よくある失敗 | 問題点 |
|---|---|
| 他社ポリシーをそのままコピーする | 自社業務に合わず、形骸化しやすい |
| 法律・規制の断定表現を多用する | 解釈が変わる可能性がある。要確認 と記載する |
| ツール名を細かく列挙する | 追加・変更のたびに改訂が必要になる |
| 作って終わりにする | 周知と見直しを前提にしないと使われない |
すぐ使える:生成AI社内ポリシー初版チェックリスト
- [ ] 対象と目的が1〜2文で書かれている
- [ ] 禁止事項が3〜5個に絞られている
- [ ] 判断に迷った場合の相談先が明記されている
- [ ] 暫定版・見直し前提であることが書かれている
- [ ] A4 1枚程度に収まっている
参考(公式・一次情報中心)
- 経済産業省:AI事業者ガイドライン(第1.1版)
- 総務省:AIネットワーク社会推進会議
- NIST:AI Risk Management Framework 1.0
- OECD:AI Principles
※本記事は一般的な情報提供であり、法務・監査の個別助言ではありません。最終判断は社内ルールおよび専門家にご確認ください。