社内AI勉強会ネタ6選|2026年に押さえるべきエージェント・統制・リテラシー

2026年の社内AI勉強会でそのまま使えるネタを6つ厳選。Copilotのエージェント化、Human-in-the-loop、入力統制、ChatGPTの監査ログ、会議AI、EU AI ActのAIリテラシー義務まで、非エンジニア向けに論点と使いどころを整理します。

いま社内AI勉強会で求められる視点とは

2026年に入り、生成AIは「試す段階」から「業務に組み込む段階」へ明確に移行しています。特に注目すべきは、AIが指示待ちのチャットではなく、業務手順を進めるエージェントとして設計され始めている点です。一方で、入力ミスや情報漏えいを防ぐ**統制(ガバナンス)**も同時に強化されています。社内AI勉強会では、この両輪を押さえることが重要です。


1. Copilotは「文章作成ツール」から業務エージェントへ

Microsoft 365 Copilotは、WordやExcelなどのアプリ内で複数ステップを会話的に進めるエージェント的な使い方が前提になりつつあります。勉強会では、「良いプロンプト」よりも以下の視点が刺さります。

  • どの社内データを参照させるか
  • 出力結果を誰がレビューし、責任を持つか
  • 一発出しではなく、段階的に詰める使い方

勉強会向け問い:「この業務は、どこまでAIに任せてよいか?」


2. Human-in-the-loopが「当たり前」になる

業務向けAIでは、人間の確認を前提にしたHuman-in-the-loop設計が一般化しています。特に以下の業務は、完全自動化が避けられる傾向にあります。

  • 対外メールや資料の送信
  • 契約・金額・個人情報を含む処理
  • 判断根拠の説明が求められる業務

勉強会向けワーク:業務を「自動OK」「人の確認必須」「AI利用NG」に分類してみる。


3. プロンプト入力そのものが管理対象になる

最近の大きな変化は、「AIへの入力内容」自体が統制対象として扱われ始めた点です。具体的には、個人情報や機密情報を含む入力を技術的にブロック、またはマスクする仕組みが実装されつつあります。

ポイント

  • 「入力しないでください」という注意喚起だけでは事故は防げない
  • 仕組みで止める前提に変わっている

勉強会向け問い:「入力してはいけない情報を、具体的に3つ挙げられるか?」


4. ChatGPTは「連携管理と監査ログ」のフェーズへ

ChatGPTの法人向けプランでは、外部サービスとの連携(アプリ)を管理者が制御し、操作ログを後から確認できる仕組みが整備されています。これは「個人の便利ツール」から「会社が許可する業務ツール」への転換点です。

勉強会で強調したい点

  • 便利な連携ほど、データの流れを説明できる必要がある
  • 監査ログは「使ったかどうか」より「何に触れたか」を見る

5. 会議AIは最も費用対効果が出やすい領域

Google Meetなどの会議AIは、要約・決定事項・ToDo抽出を自動化し、生産性向上が実感しやすい分野です。一方で、以下の点が社内で問題になりがちです。

  • 議事録の共有範囲
  • 保存・廃棄ルール
  • 誰の発言がどう記録されるか

勉強会向け実践ネタ:「決定事項・理由・担当・期限」の4点だけをAIにまとめさせる。


6. EU AI Actの「AIリテラシー義務」は勉強会の追い風

EU AI Actでは、AIを利用する組織に対してAIリテラシーの確保が求められています。これは日本企業でも、以下の場合に無関係ではありません。

  • EU企業との取引がある
  • 欧州向けサービスや業務委託がある

勉強会での使いどころ:「なぜ全社員向けにAI勉強会が必要なのか」を説明する根拠になる。


まとめ:2026年の社内AI勉強会のゴール

2026年のAI勉強会は、「便利な使い方紹介」だけでは不十分です。

  • 業務のどこに組み込むか
  • どこで人が止めるか
  • どう統制し、説明責任を果たすか

この3点を議論できる場にすることが、実務で評価されるAI活用につながります。

※本記事は一般的な情報提供であり、法務・監査の個別助言ではありません。最終判断は社内ルールおよび専門家にご確認ください。